症例:月経前症候群・・・月経痛と頭痛

月経前症候群  30代女性 

頭痛・肩こり・眼精疲労を伴うホルモンバランスの乱れ

○生理痛がひどい

○痛み止めを1日目、2日目は必ず服用している

○生理約一週間前からのこめかみあたりの頭痛

○慢性肩こりと首こり

○頭痛を時々伴う眼精疲労がある

検査によって出たお身体の様子は・・・

前側重心・前のめりに近い姿勢

背中から上の緊張が特に強い

頭のストレスある

頭部内熱ある

視覚ストレス

考察

ご本人は自覚がありませんが、肩から上の緊張が強く頭部内熱がありました。つま先重心が強くそれが骨盤に影響を与えて月経痛になっています。頭蓋骨と骨盤は連動していますので、生理前は骨盤(腸骨)の開きとともにこめかみ付近の蝶形骨も連動して頭痛を促していると考えられます。

 

つま先重心になるとアキレス腱に緊張がかかりそれが視覚と連動して眼精疲労となります。頭部内熱で眼精疲労と頭痛がおきます。

パソコン作業も座っていたり立ちながらの姿勢なのですが、決まった姿勢がないのでどうしても画面に合わせて集中してしまうのでそれが目に負担をかけたり、姿勢もつま先重心の画面に向かって中心に集中した姿勢となってしまっています。

 

ホルモンバランスが乱れている方には頭部内熱があります。肩から上の緊張が強くなり頭ものぼせたようになっている方が多いです。一見更年期のような状態なので更年期障害と間違えてしまう方もいます。

通院しながら注意いただいたこと

内熱を下げる頭部冷却をお伝えする。

眼精疲労があるときに目を温めていたのを中止してもらう。(温めることで余計に頭部内熱を助長するため)

なるべく目の高さをパソコン画面に合わせて作業するようにする。

ブルーライトメガネを使用してもらうようにして光から保護するようにしてもらう。

姿勢改善と足裏三点でしっかりと支えて立てるよう指導。

靴がパンプスだったので、それもつま先重心を助長しているのでスニーカーなどつま先がゆとりあるものにしていただく。

ゆるい靴だと指先に力が入ってしまう癖が抜けないので、しっかりと足に合わせた靴を履くように勧めた。

歩行時、骨盤にしっかりと体重がかかる歩き方の指導。

気分の落ち込みや痛み止めは飲まずになっています。

施術開始3ヶ月経過後は必ず生理一週間前に来院いただくようにして施術間隔を広げました。改善がみえてきてメンテナンス期間に入った方は月経前症候群が現れ始める一週間前に来院いただくことがポイントです。