思考の強さは体にでます
主訴
胃の気持ち悪さ、倦怠感、ふらふらするなど
病院へ行って機能性ディスペプシアと診断され、胃薬を飲んでも改善されない
当院での見立て
骨盤を閉じて立位バランスを保っているが思考が強いので、上部への緊張が強く膝やつま先へ負担をかける立位バランスとなっている。
思考エネルギーが強く、頭部への緊張からみぞうちをしめるような姿勢になり、胃へ不調が出ている。
結果、胃そのものは問題なし。→胃の問題がないので薬は飲んでも効かない。
足が使えるようになってくると解放される
思考エネルギーが強い方は、適度に動きをつけることが大切です。
ふらふらの状態が取れてきたらだんだんとお散歩等取り入れてもらい、足が使える状態になってくるとバランスがうまく保てるようになってきます。
この方は、調子が良い時は「長く散歩をすると気持ちが良い」とおっしゃっていたので、歩き方の指導を入れてそのまま継続してもらいました。
ただし、どのくらいの散歩が良いのか?はその方の体力や状態によるので、安易に長時間の散歩が良いというわけではありません。
首や背中の緊張が強いのが特徴
思考エネルギーが強い方は首や背中の特に上半身の緊張が強いです。
姿勢が巻き肩になっていたり、円背が強くなっている方が多いです。
前のめりの姿勢が強くなり、膝や太もも(大腿四頭筋)の前側の緊張が強いです。
背中の緊張が強いので、腰が弱く慢性腰痛の方も多くなります。
背中の緊張をとっていくとバランスが保てるようになってきます
施術で背中の緊張をとりながら、自己メンテナンスで頭の緊張からくる上半身の緊張をとる運動をしていきます。
目指すは仙腸関節面に体重が乗ること!
上半身の緊張が強い方は、仙腸関節面へ体重が乗ることを目標にしています。
仙腸関節とは骨盤の腸骨と仙骨の関節面のことです。思考が強くなく、感情面に強く出ていても、もしくは機能面が弱いなど・・・どんな状態でも骨盤に体重がのっていない方は多いです。
私もその一人なので、自分の体を理解して自己メンテナンスを重ねる中でだんだんと骨盤に体重が乗る感覚が掴めてきました。
「歩き方」、「考え方」、「お家でのメンテナンス」などあらゆる方向から改善していくと骨盤に体重が掛かるような姿勢がつくれてきます。
思考が強い方は骨盤に体重が乗る感覚が出てくると、体の不調も少しずつ軽減されてくるのがわかるようです。
どのくらいの期間でそれが実感できるかは、人によってですが検査で毎回お伝えしています。
写真は初診時です。左側が施術前。かなり膝に負担がかかっていますね。