パニック障害と診断された20代女性
10代の頃から朝起きるのが辛く学校へ行くのも辛い日があった。時々登校を渋ることもあった。
進学後心療内科へ行き、鬱、パニック障害と診断されて薬を飲むことがあった。就職してからは休みたくても休めないので、仕事へは行っていた。疲労感や頭痛が抜けず、時々過呼吸になる。
風邪をひいて、内科へ行くと心療内科を紹介されてしまい「また薬の生活になることが怖くなり」当院へ来院されました。
最近では車に乗っていても、気持ち悪くなったり吐きそうになる。天気の悪い日は頭が痛いことが続く。
来院当初のお身体の状態
心因的ストレス
頭部内熱
視覚ストレス(方眼視・焦点が合わない動体視力乱調)
平衡感覚ストレス
視覚ストレスが強いので、お話を聞くと左右視力の差がすごくありました。
1.0と0.2。(メガネをかけていても気持ち悪くなるので、メガネを付けないことが多い)
後頭部の緊張と頚椎の変位が強い
ストレートネック
パニック障害と診断される方に多い目の違和感の原因は・・・
片目を酷使する状態で焦点を合わせることも苦手なので、とにかく目が疲れる、ピンボケする、状態です。目にストレスがある方は、後頭部エリアに過緊張があります。頭の後ろの緊張が強かったり、首こりが強いです。
また、ピンボケ状態が車酔いを助長しやすくなったり、動いているものを見ていると気持ち悪くなるといったことが出てきます。
パニック障害と思っている方が電車の中で発作が起きるということがよくあるのはこのことから説明できます。
映画館で急に苦しくなって途中退場してきてしまったことがある、といったこともお聞きすることがあります。狭いところ、大きな画面や動くものが苦手になります。3D映画も苦手です。
足裏の皮膚感覚の異常による不調
また、心因的ストレスがあると足の皮膚感覚が鈍くなります。
ストレスフルの方が来院され「立っていてもふわふわするような感じ」ということをおっしゃる方がいますが、まさにその通りで足の裏の不安定さが出てきます。目を瞑った時にグラグラする方は視覚負担の方で平衡感覚も鈍っています。
もちろん精神的な状態だけでなく、ハイヒールを履いていたり足指が使えていない、食いしばりをしている状態など足裏の感覚そのものが鈍くなっていることからの影響もあります。
来院しながら注意していただいたこと
頭部の内熱も強いので、まずは段階的にセルフメンテナンスと呼吸法、歩行法をお伝えしています。天候による不安定さは体内圧の狂いが原因なので、体内圧を高まるストレッチも加えています。
体の熱が高まるときは、やる気が起きない時もあるのでその時は冷やす部位を変えています。また食事が乱れがちでビタミンやミネラルの不足も考えられたので栄養指導もしています。
来院初回で体の緊張が取れて熟睡できたと喜ばれていました。最初は数日おきに来院されていましたが、1週間おきに来院を重ね今では2週間おきに来院されています。
2ヶ月経過後、過呼吸はなくなり車を運転することも苦痛ではなくなりました。天気に左右されてもひどくならず仕事も休まず行けるようになっています。