慢性腰痛と鬱状態・のぼせ感
長年の慢性腰痛がある方が来院されました
主訴・・・腰の付け根が痛い、腰から背中にかけてのこわばり、のぼせ感、慢性疲労、ストレスで鬱状態だった時がある
初回検査でわかったこと・・・基本的な体型は骨盤を後ろに引いて安定するタイプ
頭部内熱あり、当日の状態は左右にぶれている左右型、心因的ストレスあり、平衡覚ストレス
仕事のストレスで鬱状態になり、不眠やのぼせ感や疲労感が強くなった。イライラも強くなり更年期症状かと思って、命の母を飲んでも改善されなく腰痛もますますひどくなってきたとのこと。
ストレスから平衡感覚に異常が出ていた
初回では心因的なところが一番ストレスを感じていました。心因的ストレスがあると感情と直結している足裏はグラグラな状態になります。足裏がグラグラだと平衡感覚がおかしい感じが出てきます。ふわふわした感じや立っていても安定感がない感じ、目が異常に疲れる・・・。
目が異常に疲れるというのは、足裏がグラグラしているのを目で補正しようとして常に目が先行して足が出ている歩行状態なってくる場合が多いです。こういった方は、目を瞑ると怖くて立ってられない状態です。
足裏がグラグラしていると腰や背中を緊張させて姿勢を保とうとします。特に骨盤が後ろに入る状態の方なので、かかとよりに重心がいきやすい状態でした。
それにくわえて頭ののぼせ感は「頭部内熱」が原因なので、熱が上へ行ったまま下へ下げられない状態なので今後のイメージとしては頭にこもった熱を下へ熱が下げれるようにしていくこともお伝えしました。
足指が使えるようになりましょう
足指を使えるようになりしっかりと足裏の感覚を取り戻して欲しいので、「五本指ソックス」を履くようにお伝えしました。
初回施術を終えて先日2回目の治療に来院されました。腰痛が驚くほど感じなくなり、こんなに腰が軽いんだ!ということを初めて実感したそうです。
頭で考え事や悩み事があると「前頭前野」であれこれ考えてそれが消化できなくなるとキャパオーバーになり人によってはおでこが熱い感じや顔が熱い感じが出る場合があります。「頭部内熱」は自覚がない場合があります。なので、検査して初めてわかる方もいます。最近はお子様もこういった症状が多いです。頭が熱いけど足が冷たい、こんな感じがある場合も「頭部内熱」があるかも知れません。
更年期症状ではないタイプ
頭にのぼせ感やイライラがあると、「更年期障害」かと思う方もいます。しかし、年齢が更年期障害に該当するような近い方はそれをすぐに疑いますが、お子様でもお若い方でものぼせ感やイライラを感じる場合はあります。
こういった時は「頭部内熱」がある場合があります。「前頭前野」という前頭部あたりは脳でも一番発達しているところです。
人間は高度な生き物になっているのもこの「前頭前野」が存在しているからです。だからこそ、ここを使いすぎてコントロールできなくなると考えることがうまくできなくなったり、物忘れが激しくなったり、難しいことを考えたりもできなくなってくる、ということがあります。
頭の使いすぎは体のコントロールができなくなってくる
脳は体をコントロールしています。体が不自由なく動かせるのも脳の働きがしっかりと機能しているからです。
整体で一回で改善したいと思っていてもまた戻りを感じるのは、脳が正しい情報を得ることができるまでに少し時間がかかるからです。それまで癖が強かった刷り込まれた体にガラッと変えようとしてもそれは難しいということです。
頭部内熱は考えすぎて思考の使いすぎで脳がオーバーヒートしている状態です。まずは考え癖に氣づくこと、体の使い方を変えて脳へ教えていくことも重要です。なので、メンテナンスがあるとスピードが上がってきます。ただ、心と相反した状態だとなかなか体が変わらないので、そういう場合にはメンテナンスをしてもあまり効果が期待できない時もあります。
心と体は繋がっているので、「本当に治したいのか?」という原点に立ち返ってもらえると施術やメンテナンスをする意義がわかってくる方もいます。