呼吸が浅いか体の圧を保つのが苦手か?
体の状態を見る上で重要なのは、「呼吸」と「体内圧」ですが、最近多く見られる「呼吸の浅さ」についてお伝えします。
検査をするとどちらかに強く反応が出る場合が多いです。「呼吸」に浅さがある場合、大人だと自覚症状がある場合があります。
息苦しい、喉に異物感、深呼吸したくなる、常に頭だけのぼせた感じがするけど手足が冷たい、姿勢不良、肩が巻いている等々。
また、当院に来院されるお子様だとすでに自覚症状がある場合もあります。一番多いのがやる気が出ない、集中できない、息苦しいといったお声です。中学生くらいなると自分で説明してくれますが、小学生は自分のこともよくわかっていないので親もよくわからないかもしれません。
呼吸の浅い方が共通していえるのは「食いしばり」はよく見られます。「歯軋り」「口が開けにくい」といった症状がある場合があります。
呼吸がしっかりと入ってくる状態が症状改善の近道
「症状がなかなか取れにくい」そんなお悩みがある方はご自身の呼吸はどうでしょうか?
施術をしていて、だんだんと改善されてきたのに何かをきっかけに(施術間隔が空いてしまった、体調を崩した、無理して動きすぎた等々)体の状態に戻りがあった場合は「呼吸が浅くなっている」ということを確認できることが多いです。
自律神経の症状は「痛い」と言った症状とは少し違うので、施術を開始しても分かりにくく焦りが出てくるのはわかりますが、最初は細かな間隔で(通常1週間)コツコツ施術してだんだんと体の状態を改善するようにしています。
いきなり大きく変わることは体にとって大きなリバウンドとなります。また、いきなり施術間隔を開きすぎると戻りがあるのでリバウンドのように感じる方もいます。脳が理解できないからです。脳の指令で体の状態はコントロールされているのでその方の治癒力に合わせて慎重にしています。
施術も新しいことを体に教えるということと一緒で例えばお箸をもてたり自転車に乗れるのは一気にはできません。コツコツ教えて初めて脳が理解できて体をうまくコントロールしてくれるようになってくるのです。自己メンテナンスをお身体に合わせて少しづつお伝えしているのもその理由です。
子どもの頃から息をひそめる癖がある
「呼吸の浅さを常に感じている」という自覚症状がある方が、「子どもの頃から息をひそめる癖があった」とおっしゃっていました。確かに呼吸不足が検査でも常に出ます。
子どもの頃から親の顔色を伺っていたので、「自分の言いたいことが言えなかったり息を潜めて存在を隠すことをしていた」と涙ながらにお話しされたことがあります。それがいつの間にか取れなくて大人になっても常に呼吸を潜めている習慣となっていました。
「呼吸」は生きている限り自然としている無自覚なことです。だからこそ、厄介なのですが発達や成長の上でも影響を受けている場合があります。
まずは、無自覚の状態を「意識」して変えていかない限りは改善されないのです。
そしてコツコツ継続することで少しでも意識化すると体へも変化が出てくるのです。
マスクで呼吸不足?!
マスクをするようになってから症状が辛くなったという方も多いのではないのでしょうか?しかし、やはりマスクは感染予防のためにも大切ですので外ではしっかりとしないと不安ですよね。
自宅ではリラックスしてマスクを外して過ごす時間を大切にしてください。
コロナ後から自律神経の不調が増えている理由は根本的な「呼吸」にあったのだということがお分かりかと思います。
「呼吸不足」による全身の症状は、マスクをしていても体が不調にならないよう施術で改善するようにしていきます。